医療・福祉の求人サイトを採用担当が比較|特徴と自分に合う選び方

求人を探す
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医療・福祉の求人を探そうとすると、さまざまな求人サイトが出てきます。

「どの求人サイトを使えばいい?」
「転職エージェントとは何が違う?」
「いくつも登録した方がいいの?」

と迷う方も多いのではないでしょうか。

私は医療・福祉法人で10年以上、人事・採用を担当してきました。

採用する側として、求人サイト、人材紹介会社、ハローワーク、自社採用サイトなど、さまざまな方法で求人募集を行ってきましたが、求職者が自分で求人を探して応募できる求人サイトは、使いやすい選択肢のひとつだと感じています。

ただし、求人サイトはどれも同じではありません。

扱っている職種や求人の傾向、応募方法などに違いがあります。

この記事では、私が採用担当として実際に利用したことのある求人サイトの中から、

  • ジョブメドレー
  • コメディカルドットコム
  • ウェルミージョブ

を取り上げ、それぞれの特徴と使い分け方を採用側の視点から紹介します。

※サービス内容は変更される場合があります。利用時は各公式サイトの最新情報をご確認ください。


この記事の結論
  • 業界最大手。医療・福祉の求人を幅広く探したいなら、ジョブメドレーが使いやすい
  • 利用者が安心して利用できるように取り組んでいるコメディカルドットコム
  • 介護・福祉分野を中心に探したいなら、ウェルミージョブも確認しておきたい
  • 求人サイトは1つに絞らず、希望する職種や転職先に合わせて使い分ける

そもそも求人サイトとは?

求人サイトとは、病院・施設・企業などが掲載している求人を、自分で検索して応募できるサービスです。

転職エージェントとの大きな違いは、

「自分で求人を探して、自分で応募先を選ぶ」

という点です。

転職エージェントでは、担当者が求人紹介や応募先との日程調整などを行ってくれます。

一方、求人サイトでは基本的に自分で求人を検索し、気になる職場へ応募します。

そのため、

  • 自分のペースで求人を探せる
  • 興味のある求人だけ確認できる
  • 基本的に採用担当者と直接やり取りできる
  • 転職エージェントから求人紹介を受けなくても活動できる

といった特徴があります。

求人検索エンジン・求人サイト・転職エージェントの違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

求人検索エンジン・求人サイト・転職エージェントの違い|人事が教える使い分け方
はじめに転職しようと思って求人を探し始めると、Indeedや求人ボックス、ジョブメドレーなど、さまざまな求人サービスが出てきます。さらに、求人を紹介してくれる転職エージェントという選択肢もあります。どれも「求人を探すためのサービス」に見えま…

医療・福祉の求人サイトはどう選べばいい?

求人サイトを選ぶときに、単純な求人数だけで判断する必要はありません。

特に確認したいのは、

  • 自分の職種の求人が多いか
  • 自分の地域の求人が掲載されているか
  • 希望する雇用形態があるか
  • 求人情報が見やすいか
  • 応募方法が自分に合っているか

といった点です。

たとえば、全国では求人が多いサイトでも、自分の住んでいる地域ではほとんど求人がないこともあります。

逆に、全体の求人数は少なくても、自分の職種については求人が充実しているサイトもあります。

求人サイトは知名度だけで選ばない

求人サイトを選ぶときは、「有名だから」「求人数が多いから」だけで決める必要はありません。

転職するのは求人サイトではなく、その先にある病院や施設です。

まずは、自分の職種・地域で応募したいと思える求人が見つかるかを基準に比較してみてください。


ジョブメドレー|医療・福祉の求人を幅広く探したい人向け

ジョブメドレーは、医療・介護・福祉分野を中心に幅広い職種の求人を扱っています。

看護師や介護職だけでなく、

  • 薬剤師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士
  • 医療事務
  • 管理栄養士
  • 臨床検査技師
  • 診療放射線技師
  • 社会福祉士
  • ケアマネジャー

など、多くの職種から求人を探せます。

応募すると、応募内容が掲載事業所へ送られ、選考について事業所とやり取りしていく仕組みです。

採用担当として実際に使って感じること

私の勤務する法人でもジョブメドレーを利用しています。

今回紹介するサービスの中では、比較的応募が集まりやすい求人サイトのひとつです。

求職者側から見ても、

「まだ応募先までは決めていないけれど、まずどんな求人が出ているか見たい」

という段階で使いやすいと思います。

職種や勤務地、給与、勤務条件などから求人を絞り込めるので、最初の情報収集にも向いています。

また、プロフィールを登録すると事業所側からスカウトが届く仕組みもあります。

ジョブメドレーが向いている人

  • 医療・福祉の求人を幅広く探したい
  • 複数の求人を比較したい
  • 看護・介護以外の医療専門職も豊富
  • 自分で求人を探して応募したい

「医療・福祉の求人サイトといえば」ジョブメドレーです。

公式サイトはこちら

コメディカルドットコム|安心して利用できる取り組みに好印象

コメディカルドットコムは、医療・福祉分野に特化した求人サイトです。

特徴のひとつが、直接応募型の転職サイトであることが明確な点です。

気になる求人へ応募すると、転職エージェントを介さず、応募先の採用担当者と直接やり取りしながら選考を進めます。

掲載職種も、

  • 看護師
  • 介護職
  • 薬剤師
  • 診療放射線技師
  • 臨床検査技師
  • 臨床工学技士
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士
  • 医療事務

など、医療・福祉系を幅広く扱っています。

採用担当として実際に使って感じること

私の勤務する法人でも利用しています。

採用担当としても、応募者と直接メッセージをやり取りできるため、選考を進めやすいと感じます。

応募数だけを見るとジョブメドレーほど多くありませんが、個人的にはもっと利用者が増えてもいいと思っている求人サイトです。

理由のひとつが、あまり触れられない業界の問題を提起し、改善のために取り組みを行っていることです。

出典:コメディカルドットコム
「医療・介護業界の「おとり求人問題」が深刻!あなたも知らないうちに被害者になっているかも」

https://www.co-medical.com/knowledge/article95/

コメディカルドットコムはハローワーク求人の転載も行っておらず、すべて病院・施設が求人情報の掲載を行っているのが魅力です。

コメディカルドットコムが向いている人

  • 医療・福祉に絞って求人を探したい
  • 転職エージェントを介さず応募したい
  • 採用担当者と直接やり取りしたい
  • 自分のペースで転職活動を進めたい

ジョブメドレーだけでは希望に合う求人が見つからない場合に、あわせて確認しておきたいサイトです。

公式サイトはこちら

ウェルミージョブ|介護・福祉分野を中心に探したい人向け

ウェルミージョブは、介護・医療・障害福祉・保育などの求人を扱う求人サイトです。

以前は「カイゴジョブ」という名称だったため、そちらの名前を知っている方もいるかもしれません。

特に介護・福祉分野の求人を探している人にとって、確認しておきたい求人サイトのひとつです。

採用担当として実際に使って感じること

運営会社は人材紹介サービスも展開している株式会社エス・エム・エスです。そのため、ウェルミージョブには病院・施設が掲載している求人と人材紹介サービスが掲載している求人が混在しています。

この違いは、求職者から見ると少し分かりにくい部分かもしれません。

ウェルミージョブを利用するときは、

「いま見ている求人は、掲載法人へ直接応募する求人なのか」

を確認しておくと分かりやすいです。

なお、介護分野では、同じ「介護職」の求人でも、

  • 特別養護老人ホーム
  • 有料老人ホーム
  • グループホーム
  • デイサービス
  • 訪問介護

など、勤務先によって仕事内容や働き方がかなり変わります。

求人件数だけではなく、施設形態や仕事内容まで比較することが重要です。

ウェルミージョブが向いている人

  • 介護職の求人を探している
  • 福祉系の求人を探している
  • 人材紹介など関係なく、とにかく色々な求人情報を見たい

介護・福祉分野を中心に転職先を探している人なら、他の求人サイトとあわせて確認しておくと選択肢を広げやすいでしょう。

公式サイトはこちら

3つの求人サイトの特徴を比較

ここまで紹介した求人サイトを整理すると、次のようになります。

求人サイト特徴特に向いている人
ジョブメドレー医療・福祉の職種を幅広く掲載まず求人をさがすなら
コメディカルドットコム病院・施設が掲載している求人のみ
(ハローワークの転載もない)
採用担当者と直接やり取りしたい人
ウェルミージョブ介護・福祉分野に強い施設の看護職や介護職の方

どれかひとつが、すべての人にとって一番というわけではありません。

職種や地域によって、掲載されている求人は変わります。

そのため、

「自分の条件では、どのサイトに良い求人が多いか」

という視点で比較してみてください。


医療・福祉以外にも選択肢を広げるなら総合型求人サイト

ここまで紹介したジョブメドレー、コメディカルドットコム、ウェルミージョブは、医療・福祉分野の求人を探しやすい求人サイトです。

看護師や介護職、リハビリ職など、転職したい職種がある程度決まっている場合は、こうした医療・福祉分野に強い求人サイトから探すと求人を比較しやすいでしょう。

一方で、

  • 医療事務や法人本部などの事務職も探したい
  • 医療・福祉業界での経験を活かせる一般企業も見てみたい
  • 今の職種だけに絞らず、転職先の可能性を広げたい
  • 医療・福祉専門サイトにはない求人も確認しておきたい

という人は、総合型の求人サイトまで検索範囲を広げる方法があります。

リクナビNEXT|業界・職種を限定せず求人を探したい人向け

リクナビNEXTは、医療・福祉分野だけではなく、さまざまな業界・職種の求人を検索できる総合型の転職サイトです。

医療・福祉系の求人も掲載されていますが、専門サイトとの大きな違いは、転職先を特定の業界に限定せず探せることです。

たとえば、

「医療法人で事務職として働いてきたけれど、一般企業の事務職も見てみたい」

「これまでの経験・資格を活かしながら、別の業界にも選択肢を広げたい」

という場合には、専門サイトだけでなく総合型求人サイトも確認してみると、求人の見え方が変わることがあります。

また、リクナビNEXTでは求人を自分で検索できるほか、職務経歴や希望条件などを登録して企業からオファーを受け取る機能もあります。

リクナビNEXTが向いている人

  • 医療・福祉以外の業界も含めて求人を探したい
  • 事務職や管理部門など幅広い職種を比較したい
  • 自分で求人を検索して転職活動を進めたい
  • 企業からのオファーも転職先探しの参考にしたい

医療・福祉専門の求人サイトと総合型求人サイトは、どちらか一方だけを使わなければいけないものではありません。

転職する職種が決まっているなら専門サイトを中心に、まだ選択肢を広く持っておきたいなら総合型サイトも確認するなど、自分の転職方針に合わせて使い分けるとよいでしょう。

採用担当が求人サイトをおすすめしやすい理由

私が採用担当として求人サイトをおすすめしやすい理由のひとつに、採用する側のコストがあります。

人材紹介会社を利用すると、採用が決まった際に紹介手数料が発生します。

一方、求人サイトは、人材紹介会社を利用する場合よりも採用コストを抑えやすい仕組みです。

もちろん、

「求人サイトから応募すれば採用されやすい」

という意味ではありません。

採否で重要なのは、

  • 経験
  • 資格
  • 志望理由
  • 人柄
  • 応募先との相性

などです。

ただし、採用したい候補者が複数いて、評価がほぼ同じだった場合には、採用コストが判断材料のひとつになるケースはあります。

人事のホンネ運営者 じんじろー
採用担当のホンネ

採用担当としては、「どのサービスから応募してきたか」だけで採否を決めることはありません。

ただ、人材紹介会社から採用する場合と求人サイトから採用する場合では、採用にかかる費用が大きく違うことがあります。

その意味でも、自分で求人を探して応募できる人にとって、求人サイトは十分有力な選択肢だと思います。


求人サイトは1つに絞らなくていい

「結局、どの求人サイトを使えばいいの?」

と思うかもしれません。

私は、最初からひとつに絞る必要はないと考えています。

求人サイトによって掲載されている病院や施設が違うためです。

同じ地域・同じ職種で検索しても、

Aサイトには掲載されているけれど、Bサイトには掲載されていない

ということは珍しくありません。

そのため、次のように探すと効率的です。

STEP
1
まず1つの求人サイトで広く探す

最初はジョブメドレーなどで、自分の地域・職種にどのくらい求人があるのか確認します。

STEP
2
別の求人サイトでも同じ条件で検索する

コメディカルドットコムやウェルミージョブなどでも、同じ職種・地域で検索して求人を比較します。
また、転職先の業界や職種を広げて考えている場合は、リクナビNEXTのような総合型求人サイトでも検索してみると、専門サイトとは違った求人が見つかることがあります。

STEP
3
条件だけでなく仕事内容まで比較する

給与だけではなく、仕事内容、勤務時間、休日、夜勤回数、各種手当、配属先、教育体制、募集背景なども確認します。

STEP
4
自分に合う求人へ応募する

求人サイトをたくさん使うことが目的ではありません。「この職場なら自分の希望する働き方ができそうか」という視点で応募先を絞りましょう。

求人票を見るときのポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

医療・福祉の求人の探し方|人事が教える求人票の見極めポイント
私は病院や介護の人事担当者として10年以上、求人票を作成し、採用面接を担当してきました。その経験から言えるのは、求人の探し方と見極め方で転職の成功率は大きく変わるということ。今回は、直接応募を考えている方向けに「求人の探し方」と「求人票で見るべきポイント」を整理しました。

まとめ|求人サイトは「どこが一番」ではなく自分に合うかで選ぶ

医療・福祉系の求人サイトには、それぞれ特徴があります。

今回紹介したサービスでいえば、

  • ジョブメドレー
    → 医療・福祉の求人を幅広く探しやすい
  • コメディカルドットコム
    → 安心して利用できる取り組み
  • ウェルミージョブ
    → 介護・福祉分野を中心に探しやすい
  • リクナビNEXT
    → 医療・福祉法人以外も含めて、幅広く探したい人向け

という違いがあります。

ただし、求人サイト選びで一番大切なのは、

「どの求人サイトが一番有名か」ではなく、「自分の希望に合う求人が掲載されているか」

です。

最初からひとつに絞る必要はありません。

複数の求人サイトを見ながら、

「自分の地域にはどんな求人があるのか」
「自分が大切にしたい条件は何なのか」

を整理してみてください。

そして、求人サイトの知名度や求人数だけではなく、実際に働く病院・施設の仕事内容や勤務条件まで確認して応募先を選ぶことが、転職後のミスマッチを減らすことにつながります。

求人サイトは、職場と出会うための入口です。

その先にある職場をしっかり比較して、自分に合った転職先を選ぶことが大切です。


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