転職回数が多いと不利?人事が見るポイントと短期離職を繰り返さない職場選び

転職を考える
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「転職回数が多いと、やっぱり採用されにくい?」

「短期間で辞めた職場があるけど、面接でどう説明すればいい?」

転職を考えている方の中には、これまでの転職回数や短期離職を気にしている方もいると思います。

特に医療・福祉業界では、同じ資格を活かしながら病院や施設を移ることも珍しくありません。

では、転職回数が多いと、それだけで採用では不利になるのでしょうか。

私は医療・福祉法人で10年以上、人事・採用に携わってきました。

採用する側から見ると、気になるのは単純な「転職回数」ではありません。

なぜ転職したのか。
これまでの転職に一貫性があるか。
そして、次の職場ではどのように働きたいのか。

むしろ、こちらのほうが重要です。

この記事では、転職回数や短期離職を人事がどう見ているのか、そして同じ理由で転職を繰り返さないために何を考えておけばいいのかを、採用担当の視点から解説します。


この記事の結論

転職回数が多いだけで、不採用になるとは限りません。

  • 人事は転職回数だけでなく、退職理由や転職の一貫性を見ている
  • 短期離職が続いている場合は「またすぐ辞めないか」を慎重に確認する
  • 大切なのは過去の転職を整理し、同じ理由で辞めない職場を選ぶこと

短期離職が続けば採用側が慎重になるのは事実ですが、「転職回数=辞め癖」と単純に判断するわけではありません。

大切なのは、過去の転職をきちんと整理し、次の職場選びにつなげることです。


転職回数が多いだけで不利になるわけではない

「転職回数が多いと採用されない」

そう思っている方もいるかもしれません。

しかし、人事として応募書類を見るとき、単純に転職した回数だけを数えて合否を決めるわけではありません。

たとえば、同じ3回の転職でも、

・専門性を高めるために職場を変えてきた
・家庭環境の変化に合わせて働き方を変えてきた
・病院から訪問看護など、目指すキャリアに沿って転職してきた

という人と、

・毎回短期間で退職している
・退職理由がすべて「人間関係」
・職場や仕事内容を十分確認せず転職している

という人では、採用担当が受ける印象はまったく違います。

つまり、

「何回転職したか」より「なぜ転職したか」が重要です。

転職回数が多いこと自体よりも、その理由を本人が説明できないほうが採用では不安材料になります。

人事のホンネ
採用担当のホンネ

転職回数が多いから、それだけで不採用にするわけではありません。

ただ、短期離職が続いていて、理由を聞いても毎回曖昧だったり、前の職場への不満だけが出てきたりすると、「うちに入職しても同じことが起きるのでは?」とは考えます。

逆に、これまでの退職理由と今回の応募理由がきちんとつながっていれば、転職回数だけで判断する必要はないと考えています。


人事が転職歴を見るときに確認している4つのポイント

転職歴がある応募者を見るとき、私が特に気になるのは次の4点です。

① 退職理由に納得できるか

まず確認したいのが、それぞれの職場を辞めた理由です。

もちろん、すべてが前向きな理由である必要はありません。

人間関係や勤務時間、仕事内容、家庭事情などが理由になることもあります。

重要なのは、

「なぜ辞めることになったのか」を自分自身で整理できていることです。

「なんとなく合わなかった」

「色々あって辞めました」

という説明だけでは、採用担当も判断できません。


② 転職に一貫性があるか

次に見るのが、これまでの転職につながりがあるかです。

たとえば、

「病院勤務を経験して、もっと患者さんと長く関わりたいと考え訪問看護へ転職した」

「子育てとの両立を考え、夜勤のない職場へ転職した」

というように理由がつながっていれば、転職回数が多少多くても理解できます。

一方で、毎回まったく違う理由で転職している場合、

「今回も何かあればすぐ辞めてしまうのでは?」

という不安につながります。


③ 同じ退職理由を繰り返していないか

採用担当として特に気になるのがここです。

たとえば、

1社目も人間関係で退職
2社目も人間関係で退職
3社目も人間関係で退職

となっている場合です。

もちろん、本当に職場環境に問題があった可能性もあります。

しかし採用側からすると、

「職場選びの段階で何か見直せることはなかったのかな」

とも考えます。

同じ理由で転職を繰り返しているのであれば、次の求人を探す前に原因を整理しておくことが大切です。


④ 今回はなぜ長く働けそうなのか

過去の転職理由と同じくらい重要なのが、

「これからどう働きたいのか」

です。

面接で「長く働きたいです」と言うだけでは、十分ではありません。

採用担当が知りたいのは、

「なぜこの職場なら長く働けると思ったのか」

という理由です。

たとえば、

・夜勤回数が自分の希望と合っている
・これまでの経験を活かせる診療科がある
・教育体制を確認したうえで応募している
・家庭との両立ができる勤務条件になっている

など、具体的な理由があるほど説得力があります。

POINT

採用担当が見ているのは、過去の転職回数だけではありません。

「なぜ辞めたのか」

「そこから何を学んだのか」

「今回はどう職場を選んだのか」


ここまで一貫して説明できれば、短期離職があっても今回の転職に対する納得感は大きく変わります。


短期離職があるときは面接でどう説明する?

短期間で退職した職場があると、

「面接で聞かれたくないな……」

と思うかもしれません。

しかし、無理に隠そうとするより、あらかじめ説明を整理しておくことをおすすめします。

STEP 1
退職した事実と理由を整理する

まずは、「なぜその職場を辞めたのか」を自分の中で整理します。
無理にきれいな退職理由を作る必要はありません。
大切なのは、自分自身が退職した理由をきちんと理解していることです。

STEP 2
前職への不満だけで終わらせない

「人間関係が悪かったので辞めました」だけでは、採用担当は「次の職場でも同じことが起きないか」と不安になります。
退職理由に加えて、今回の転職ではどう改善しようとしているのかまで整理しておきましょう。

STEP 3
その経験から何を学んだかを考える

短期離職そのものをなかったことにはできません。
「仕事内容だけでなく勤務体制も確認するようになった」「求人票だけで職場を決めないようになった」など、その経験を次の職場選びにどう活かしているかを考えます。

STEP 4
今回の応募先を選んだ理由につなげる

最後に、「過去の経験があったからこそ、今回はこの職場を選んだ」というところまでつなげます。

ここまで説明できると、過去の短期離職と今回の志望動機に一貫性が生まれ、採用担当にも伝わりやすくなります。


「辞め癖」を防ぐには、辞め方より職場選びが重要

短期離職を繰り返さないために、

「次こそ絶対に辞めない」

と決意する人もいます。

しかし、それだけでは十分ではありません。

重要なのは、

次の職場をどう選ぶかです。

前の職場を辞めた原因が分かっていなければ、似たような職場をまた選んでしまう可能性があります。

転職活動を始める前に、まず次の2つを整理してみてください。

次の職場で「絶対に必要な条件」

たとえば、

・夜勤なし
・通勤30分以内
・年間休日○日以上
・特定の診療科を経験できる
・子育てと両立できる勤務時間

などです。

すべてを叶える必要はありません。

「これだけは譲れない」という条件を決めます。

「できれば避けたい条件」

反対に、

・慢性的に残業が多い
・教育体制がほとんどない
・希望していない夜勤が多い
・仕事内容が曖昧

など、自分が長く働くうえで問題になりそうな条件も整理します。

この2つが分かっているだけでも、求人の選び方はかなり変わります。


求人票だけではなく、面接や職場見学まで使って判断する

転職後のミスマッチを減らすためには、求人票だけで職場を決めないことも大切です。

求人票から、

・給与
・休日
・勤務時間
・仕事内容
・各種手当

などは確認できます。

しかし、

・実際の職場の雰囲気
・忙しさ
・教育体制
・上司との距離感
・スタッフ同士のコミュニケーション

までは分かりません。

そのため、求人票で候補を絞ったら、面接や職場見学も「自分が職場を確認する機会」と考えてください。

採用されることだけをゴールにすると、

「入ってみたら思っていた職場と違った」

ということが起こりやすくなります。

人事のホンネ
採用担当のホンネ
人事・採用担当として10年以上

転職を繰り返してしまう人の中には、「採用してもらえるか」ばかりを気にして、応募先を十分に見ていない人もいます。

でも、転職活動は企業や病院・施設が応募者を選ぶだけではありません。

応募者側も、「ここで自分は長く働けそうか」を確認する場です。

採用されることだけをゴールにするのではなく、入職後に無理なく働き続けられる職場かどうかまで確認してほしいと思っています。


短期離職を増やさないために「無理に続ける」必要はない

ここは誤解してほしくないところです。

転職回数を増やしたくないからといって、

どんな職場でも一定期間は我慢したほうがいい、ということではありません。

求人時に説明された労働条件と実際の条件が大きく違う場合や、ハラスメント、安全面など重大な問題がある場合まで、

「履歴書に傷がつくから」

という理由だけで無理に働き続ける必要はありません。

大切なのは、「何年働いたか」という数字だけではなく、

なぜその判断をしたのかを自分で説明できることです。

やむを得ず短期間で退職したとしても、その理由を整理し、次の職場では同じことが起こらないように職場選びを改善していきましょう。


まとめ|転職回数より「同じ失敗を繰り返さないこと」が大切

転職回数が多いからといって、それだけで「辞め癖がある」と判断されるわけではありません。

採用担当が見ているのは、

・それぞれの転職理由
・これまでのキャリアの一貫性
・短期離職を繰り返していないか
・過去の経験から何を学んだか
・今回の職場で長く働けそうか

といった部分です。

短期離職が続けば、採用担当が慎重になるのは事実です。

だからこそ大切なのは、過去の職歴を無理に良く見せることではありません。

「なぜ辞めたのか」を整理し、「だから次はどういう職場を選ぶのか」まで考えることです。

転職回数そのものは変えられません。

しかし、次の職場選びは変えられます。

「次こそ辞めない」と我慢するのではなく、

「次は同じ理由で辞めなくて済む職場を選ぶ」

という考え方で転職活動を進めてみてください。

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