はじめに:なぜ準備が大事なの?
医療・福祉のお仕事で転職を考えている方の中には、転職エージェントを通さずに直接応募を選ぶ方もいます。
直接応募は、準備をしっかりしているかどうかで結果が大きく変わってくるんです。
人事担当者の立場から言うと、書類の出来や情報収集の丁寧さって、思った以上に採否に直結します。
「準備=安心材料」なので、ここはがんばりどころですよ。
履歴書のポイント:ここを押さえれば安心!
空欄をできるだけ作らない
空白が多い履歴書って「準備不足なのかな?」と見えてしまいます。
志望動機や本人希望欄はできるだけ埋めておきましょう。
志望動機は定型文ではなく、応募先の特徴にふれながら含めて記入することで印象が大きく変わります。
例えば、本人希望欄は「特になし」ではなく、
「貴院の規定に従います」
「退職日:○年○月○日 入職可能日:○年○月○日」
などと記入すると印象が良いです。

たまに志望動機を記入していない人もいますが、いくら良い方であっても内定が出しづらくなります。
写真は清潔感が第一印象に直結
最初に目に入るのは証明写真。
スーツや落ち着いた服装で、明るい表情を心がけると好印象です。

カジュアルな恰好の写真というだけで不採用にすることはありませんが、他にも気になることがあると「写真も手を抜いていたよな~」となってしまいます。
「資格・経験」は前に出す!
医療・福祉は資格と経験が超大事。
看護師・介護福祉士といったメインの資格だけでなく、業務に関係するような資格は率先して書きましょう。
職務経歴書の書き方:具体的に、わかりやすく
「やってきたこと」を具体的に書く
例:「病棟勤務(30床)、夜勤月4回、入院患者の処置・服薬管理」
こうすると人事もすぐにイメージできます。
数字や事例で伝えると強い
例:「新人看護師5名の指導担当」「入所者のADL改善プログラムを導入」
特に数字があると説得力がぐっと増します。
チームでの動きもアピール!
「医師・リハ職との連携」「他部署との調整業務」「委員会活動」など、協働の経験を書くとプラス評価になりやすいです。

職務経歴書の提出を求めていない病院や施設も多いですが、ミスマッチを防ぐのに効果的です。
求人の探し方:直接応募ならではのコツ
病院や施設の公式ホームページをチェック
もし、応募したい病院や施設の候補があるのであれば、公式ホームページをチェックしましょう。
公式ホームページは最新情報が出やすく、直接応募できるケースが多いです。
ハローワークも便利
最近は結構使い勝手がよくなっています。
“ハローワークインターネットサービス”で検索すると、登録していなくても求人情報が見れます。
都道府県はもちろん、業種や資格で絞り込めるので、探したい職種(看護師や薬剤師、介護職など)の求人情報を一覧で見ることができます。
ここで注意していただきたいのは、ハローワークに掲載している求人情報を転載している求人サイトが物凄く多いです。
私の法人の求人が転載されているけど、その求人サイトとのお付き合いがないこともよくあります。
気が付いたら転職エージェントに誘導されていたなんてこともありえるので、ハローワークの公式ページで見るようにしましょう。

私も情報収集でハローワークの公式ページをよくチェックしています。
専門団体の求人サイトもあるけど・・・
看護協会や薬剤師会、社会福祉協議会などの求人情報サイトもありますが、使い勝手や見やすさ、情報量の観点からおすすめはしていません。
とはいっても、これらの団体に掲載されている求人は、転載ではなく求人を行っている事業所が直接やり取りをしているので、情報は正確なものが多いでしょう。

本当は各団体にもっと頑張ってほしい・・・
応募前にチェックしておきたいこと
- 希望条件(給与・勤務地・勤務形態)は整理できてる?
- 面接で話す自己PRは考えた?
- 確認したい条件は整理してある?
- もし友人や知人がいたら話を聞いてみた?
これらを整理しておくと、面接のときに落ち着いて話せますよ。
まとめ:直接応募は「準備力」で勝てる
- 書類は丁寧に仕上げる
- 求人情報は自分でどんどん集める
- 内定後まで見越して準備する
直接応募は「やること多そう」と思うかもしれませんが、準備をちゃんとしていれば不安はかなり減ります。
そして、その姿勢は必ず人事にも伝わります。

面倒だと思うことを一つでも実行していくことで、採否だけでなく、転職後の働きやすさも変わってきますよ。
👉 次回は、直接応募が向いている人・向いていない人の特徴 を紹介していきます。