転職活動で求人を探していると、「Indeed」や「求人ボックス」を目にする機会は多いと思います。
職種や勤務地を入力するだけで多くの求人を探せるため、転職活動の最初に使うにはとても便利です。
一方で、求人検索エンジンには一般的な求人サイトとは少し違う特徴があります。
同じ職場の求人が複数見つかったり、求人によって掲載元や応募方法が違ったりすることもあるため、表示された情報だけを見て応募先を決めるのはおすすめしません。
だからといって、Indeedや求人ボックスを使わない方がいいわけではありません。
大切なのは、求人検索エンジンの特徴を理解したうえで上手に使うことです。
この記事では、医療・福祉法人で10年以上採用を担当してきた経験から、Indeedや求人ボックスの特徴と、求人を探すときに確認してほしいポイントを解説します。
- Indeedや求人ボックスは、幅広く求人を探すにはとても便利
- さまざまな掲載元・応募ルートの求人が表示されるため、求人内容だけで応募先を決めない
- 「誰が掲載している求人か」「実際に採用するのはどこか」「どこから応募する求人か」まで確認する
- 求人を探す場所として活用し、応募前に掲載元を確認するのがおすすめ
Indeedと求人ボックスは何が違う?
「Indeedと求人ボックスなら、どちらを使えばいいの?」
と迷う人もいると思います。
ただ、求職者の立場で使うのであれば、私はそれほど大きな違いを気にしなくてもいいと思っています。
どちらも、
・職種から探す
・勤務地から探す
・給与や雇用形態などで絞り込む
・多くの求人をまとめて探す
という基本的な使い方はよく似ています。
もちろん、画面の見やすさや検索方法、表示される求人などには違いがあります。
ただ、
「Indeedの方が良い求人がある」
「求人ボックスなら安心」
と単純に分けられるものではありません。
Indeedの方が使いやすければIndeedを使う。
求人ボックスの方が見やすければ求人ボックスを使う。
余裕があれば両方で検索してみる。
そのくらいの考え方で十分です。
大切なのは、どちらを使うかよりも、そこで見つけた求人をどう確認するかです。
Indeed・求人ボックスを使うメリット
幅広い求人をまとめて探せる
一番のメリットは、さまざまな求人をまとめて探せることです。
転職活動を始めたばかりなら、最初から応募先を一つに絞る必要はありません。
まずは、
「自分の地域にはどんな求人があるのか」
を広く見てみることが大切です。
一つひとつ病院や施設を探さなくても、職種や勤務地から多くの求人を検索できるのは大きなメリットです。
求人の相場が分かる
同じ地域・同じ職種の求人を複数見ることで、
・給与
・年間休日
・勤務時間
・各種手当
・雇用形態
なども比較できます。
たとえば10件、20件と求人を見ていると、
「この求人は給与が高めだな」
「年間休日はこのくらいが多いな」
「この条件は少し珍しいな」
といった相場感も分かってきます。
求人を1件だけ見て判断するより、比較してから応募先を考えた方が、自分に合った職場を探しやすくなります。
知らなかった職場を見つけられる
特に医療・福祉業界では、地域に病院、クリニック、介護施設、訪問看護、障害福祉事業所など多くの職場があります。
すべての法人名を知っている人は少ないでしょう。
求人検索エンジンを使えば、自分では検索しなかった職場の求人が見つかることもあります。
転職先の候補を広げる意味でも便利です。
便利な一方で「求人情報の無法地帯」のように見えることもある
ここが、採用担当として特に伝えたいところです。
Indeedや求人ボックスには多くの求人が表示されますが、それらがすべて同じ仕組みで掲載されているわけではありません。
同じ法人について検索しても、
・法人が募集している求人
・求人サイト経由で掲載されている求人
・人材紹介会社が取り扱っている求人
などが見つかることがあります。
さらに、同じ職場の求人なのに、掲載されている内容が少し違うこともあります。
求職者からすると、どれも同じ「○○病院の求人」に見えるかもしれません。
しかし採用する側から見ると、応募ルートがまったく違うこともあります。

採用担当として求人検索エンジンを見ていると、「きれいに整理された求人売り場」というより、さまざまな求人情報が集まった大きな掲示板に近いと感じます。
少し乱暴な表現をすれば、「求人情報の無法地帯」のように見える部分もあります。
もちろん、「違法な求人が並んでいる」という意味ではありません。
法人が掲載した求人、求人サイトの求人、人材紹介会社が扱う求人などが一緒に表示されるため、求職者からすると情報の出どころが分かりにくいということです。
だから使わないのではなく、便利だからこそ「誰が掲載している求人なのか」まで見る。
これが大切だと思っています。
同じ職場なのに求人内容が違うのはなぜ?
求人を探していると、
「同じ病院なのに給与が違う」
「同じ施設なのに休日数が違う」
「仕事内容の書き方が違う」
といったことがあるかもしれません。
ただし、内容が違うからといって、すぐに「どちらかが間違っている」と判断する必要はありません。
たとえば、
・雇用形態が違う
・募集している部署が違う
・経験者と未経験者で条件が違う
・掲載された時期が違う
といった可能性もあります。
一方で、更新時期の違いなどによって情報に差が出ていることも考えられます。
そのため、同じ職場の求人が複数見つかって内容が違う場合は、掲載元や実際の採用元を確認することをおすすめします。
求人検索エンジンでは「掲載元」を確認しよう
Indeedや求人ボックスで気になる求人を見つけたら、求人条件だけでなく、
「誰がこの求人を掲載しているのか」
も確認してみてください。
同じ職場の求人でも、大きく分けると次のようなケースがあります。
病院・施設などが募集している求人
実際に採用する法人・事業所が募集している求人です。
求人サイトに掲載されている求人
採用する法人が求人サイトを利用して募集しているケースです。
人材紹介会社が取り扱っている求人
転職エージェントなどの人材紹介会社を通して応募する求人です。
どの方法が必ず良い・悪いという話ではありません。
ただ、応募方法によってその後の流れは変わります。
▶ 求人検索エンジン・求人サイト・転職エージェントの違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

Googleしごと検索も「求人を見つける入口」
Googleで、
「看護師 鹿児島 求人」
「介護職 ○○市 求人」
などと検索すると、検索結果に求人情報が表示されることがあります。
いわゆる「Googleしごと検索」です。
Googleしごと検索も、基本的には求人を見つけるための入口と考えると分かりやすいでしょう。
Googleに表示された求人を見つけたら、その先にある求人ページや掲載元を確認します。
つまり、
Indeedで見つけても、求人ボックスで見つけても、Googleで見つけても、その後に確認するポイントは同じです。
「どこで求人を見つけたか」だけで応募先を判断しないことが大切です。
求人検索エンジンはこの5STEPで使う
私がおすすめする使い方は、次の流れです。
1
職種・勤務地・雇用形態などから求人を探します。最初から1社に絞らず、まずはどんな求人があるのかを見てみましょう。
2
給与だけで決めず、仕事内容・休日・勤務時間・手当・勤務地・雇用形態などを比較します。
3
気になる求人が見つかったら、「誰が掲載している求人なのか」を確認します。法人からの募集なのか、求人サイトなのか、人材紹介会社なのかも見てみましょう。
4
同じ病院や施設の求人が複数掲載されていることもあります。内容が違う場合は、雇用形態・募集内容・掲載時期・掲載元・応募方法などを比較します。
5
自分で求人を探して進めたいなら直接応募や求人サイト、求人紹介や選考のサポートを受けたいなら転職エージェントなど、自分に合った応募方法を選びます。

Indeedと求人ボックス、結局どちらを使えばいい?
結論としては、
自分が使いやすい方で構いません。
Indeedと求人ボックスを細かく比較して、「どちらか一つが正解」と考える必要はないでしょう。
Indeedで探してみる。
求人ボックスでも同じ条件で検索してみる。
Google検索でも探してみる。
その中から気になる求人を比較すれば十分です。
重要なのは、
「どの求人検索エンジンを使ったか」
ではありません。
自分に合った求人を見つけ、その求人の内容と掲載元をきちんと確認できたか。
こちらの方が大切です。
求人検索エンジンは、「応募先を決める場所」というより、求人を見つけるための入口として使うのがおすすめです。
幅広く求人を探す
↓
気になる求人を比較する
↓
掲載元を確認する
↓
自分に合った方法で応募する
Indeedか求人ボックスかにこだわるより、この流れを意識してみてください。
まとめ|求人検索エンジンは便利だからこそ掲載元まで確認しよう
Indeedや求人ボックスは、多くの求人をまとめて探せる便利なサービスです。
転職活動を始めたときに、
「どんな求人があるのか」
「給与の相場はどのくらいか」
「どんな職場が募集しているのか」
を知るためにも役立ちます。
一方で、採用担当として見ていると、さまざまな掲載元や応募ルートの求人が混在しており、「求人情報の無法地帯」のように見える部分があるのも事実です。
だからといって、使わない方がいいわけではありません。
むしろ便利だからこそ、
・幅広く探す
・複数の求人を比較する
・掲載元を確認する
・自分に合った応募方法を選ぶ
という使い方をおすすめします。
求人検索エンジンで見つけた情報だけで判断せず、その先まで確認する。
これが、採用担当として伝えたい求人検索エンジンとの付き合い方です。
求人検索エンジン・求人サイト・転職エージェントの違いがよく分からない方は、こちらの記事も参考にしてください。

