求人検索エンジンの特徴と注意点|Indeed・求人ボックス・Googleしごと検索は使うべき?#12

indeed、求人ボックス、Googleしごと検索の特徴 応募・求人攻略
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はじめに

転職活動を始めると、まず多くの人が目にするのが「Indeed(インディード)」や「求人ボックス」、そして「Googleしごと検索」といった求人検索サービスです。これらはテレビCMや検索結果でよく見かけるため、「転職サイトといえばコレ」と思う方も多いかもしれません。

しかし、実際には 便利である反面、情報の正確性や利用上の注意点が多いサービス でもあります。
本記事では、それぞれの特徴と注意点を解説し、「どんなときに利用すべきか」「なぜ注意が必要なのか」を整理していきます。


Indeed(インディード)

Indeed(インディード)の特徴

Indeedは世界最大級の求人検索エンジンで、日本国内でも非常に多くの求人情報を集約しています。基本は無料でも掲載できますが、病院や施設だけでなく、転職エージェントなども含めた「求人を掲載したい企業」が費用をかけて求人の上位表示をすることが可能。
企業の採用ページや転職エージェントが持つ求人情報を横断的に検索できるのが強みです。

  • 求人数は圧倒的に多い
  • 「勤務地」「職種」「給与」などで幅広く検索可能
  • スマホアプリもあり、手軽に使える

▶︎ 公式サイトはこちら:Indeed

Indeedは元々アメリカの企業でしたが、2012年にリクルートが買収しています。

Indeed(インディード)の注意点

  • 情報の正確性は低い
    → 転職エージェントや他の求人媒体が掲載している情報がそのまま流れているため、既に募集終了している求人も多く表示されています。
  • 重複求人が多い
    → 同じ求人が複数の転職エージェント経由で掲載されており、混乱のもとになることがあります。
  • 応募フローが複雑化しやすい
    → Indeedから直接応募したつもりでも、実は求人サイトや転職エージェントが掲載している求人に応募していたというケースもありえます。

Indeedは2025年6月末でクローリングによる求人掲載(インターネットに掲載されている求人情報をボットが自動で集めていくこと)を“限定的”となると発表しましたが、引き続き情報の正確性については注意が必要です。

出典:Indeed ニュースリリース

https://jp.indeed.com/news/releases/indeed-apply

求人ボックス

求人ボックスの特徴

求人ボックスは、価格比較サイト「価格.com」などを運営するカカクコムが提供する求人検索サービスです。仕組みはIndeedとほぼ同じで、さまざまな求人情報をまとめて検索できます。

  • ユーザーインターフェースがシンプルで見やすい
  • 求人数は多いが、Indeedより少ない

▶︎ 公式サイトはこちら:求人ボックス

求人ボックスの注意点

  • 仕組みはIndeedと同様のため注意点は同じ
    → 直接の求人情報だけでなく、転職エージェント経由の求人も多く、正確性や鮮度には課題があります。

Googleしごと検索

Googleしごと検索の特徴

Googleが提供する求人検索サービスで、Google検索の結果に直接求人情報が表示されるのが大きな特徴です。

Googleしごと検索のスクリーンショット
  • 「○○ 求人」などと検索すると上部に求人枠が表示される
  • さまざまなサイトから求人情報を収集しており、直感的に使いやすい
  • 検索結果に連動しているため、情報の鮮度は比較的高い

▶︎ 利用方法はGoogle検索から

Googleしごと検索はすべて無料で掲載されていて、費用をかけて上位表示する仕組みもありません。
(掲載するには求人情報の構造化マークアップなどの作業が必要)

Googleしごと検索の注意点

  • 企業公式の求人が少ない
    → 多くは求人サイトや転職エージェントが掲載している情報の転載で、オリジナル性は低め。
  • 応募導線がバラバラ
    → Google自体が応募を受け付けるわけではなく、結局は各求人サイトや転職エージェントに飛ばされます。

類似のサービス

他にも、イギリスの企業が運営する「careerjet」、ビズリーチを運営するビジョナル株式会社と、LINEヤフー株式会社の合弁事業会社が運営する「スタンバイ」などがあります。

いずれも仕組みはほとんど同じです。
今のところは「Indeed(インディード)」「求人ボックス」「Googleしごと検索」より一歩遅れているといった印象です。


これらのサービスは使うべき?

ここまで紹介した3つの求人検索サービスは「求人数が多い」「手軽に探せる」という意味で便利です。特に転職活動を始めたばかりで「どんな求人が世の中にあるのかざっくり見たい」ときには役立ちます。

しかし、本格的に転職活動を進める上では、これらのサービスに依存するのはおすすめできません
なぜなら、以下のようなリスクがあるからです。

  • 情報が古く、実際には応募できない求人が多い
  • 同じ求人が複数掲載されていて混乱する
  • 実際の労働条件と違う情報が載っている可能性がある

つまり、「参考にはなるが、信頼性には欠ける」これがこれらのサービスの実態です。

現状、はっきりいって「あまりにも無法地帯」といえます。
指導や規制が入らない限り転職を考えている方はもちろん、私たち病院や施設にとっても非常に迷惑な状況です。


正確な求人情報を得るには?

「安心して応募できる求人情報を探したい」と思うなら、病院や施設の公式ホームページやハローワーク、(直接掲載している)専門の求人サイト を利用する方が確実です。
これらは基本的に病院や施設が直接求人を掲載しており、正確で鮮度の高い情報に出会いやすいのが特徴です。

求人検索サービス(Indeedや求人ボックスなど)を使うのは、あくまで「市場調査」までが良いでしょう。

そもそも転職エージェントが掲載している求人は“おとり広告”もすごく多いです。
実際には取引のない転職エージェントが勝手に求人を掲載しているだけでなく、給与などの条件が架空のものを掲載されたこともあります。


まとめ

  • Indeed、求人ボックス、Googleしごと検索は「求人検索エンジン」と呼ばれるサービス
  • 求人数が多く、手軽に求人を探せる反面、情報の正確性や応募導線には課題が多い
  • 情報収集の第一歩として使うのはアリだが、実際の応募には向いていない
  • 信頼できる求人探しには、病院や施設の公式ホームページ、ハローワーク、専門の求人サイトを活用するのがベスト

👉 次回は、 正確で鮮度の高い情報に出会いやすい専門求人サイト を紹介します。安心して使えるサービスを知りたい方は、ぜひ続けてご覧ください。


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