はじめに
医療・福祉職は「誰かの役に立ちたい」という気持ちが業務内容に直結する、すばらしいお仕事です。
ただ、いざ転職、応募のことを考えると、どんな方でも多少の不安が出てくるもの。
人事として多くの求職者の相談にのってきた経験から、「応募前によくある不安」と「実は気にしなくて大丈夫な理由」をまとめてお伝えします。
応募をためらう理由5選
① 「ブランクが長いから不安…現場に戻れる?」
看護師や介護職の仕事は直接患者さん、利用者さんの体に触れたり、少し間違えると重大な事故につながりかねないため、ブランクを気にされる方は多いです。
▼人事としての本音
ブランクがあっても問題ありません。
慎重に復帰を考えてくれる方は、現場からも好印象です。
むしろ人事担当者として不安になるのは、ブランクがあることを気にしていない方です。
「少しブランクはあるけど、経験はあるので即戦力としてがんばります」と言われると自己評価が高いことに不安がよぎることがあります。
▼気にしなくていい理由
- ブランクがあることよりは、これまでの経験が重要
- 病棟や施設であれば他の職員がフォローしながら少しづつ慣れていくことができる
- 「学び直しの姿勢があるか」が重視される
② 「経験が少ないから、即戦力になれないのでは…」
「もっと経験がある人が欲しいのでは?」という不安。
実はこれも、心配しすぎているパターンです。
▼人事としての本音
もちろん経験が多いに越したことはありませんが、“経験値”より“人柄・姿勢”を重視する病院・施設が多いので、“極端に”気にする必要はありません。
これまでに印象深かった出来事として、コロナ禍で実習にいけないまま高度急性期病院に就職した学生が、数ヶ月で辞めて面接を受けにくることが多い時期がありました。
すぐ辞めてしまった反省と後悔をしている人もいましたが、その反省と後悔を次に活かすことができれば問題ありません。
どんな人でも合う合わないはありますし、病院は高度急性期だけではありません。
高度急性期病院をすぐ辞めてしまったからといって『仕事ができない烙印』を押されたわけでもありません。
その後、急性期・回復期・慢性期の病院で活躍している人もたくさんいます。

“極端に”気にする必要はないのであって、早期離職を繰り返している人や辞めた理由次第では採用しづらいこともあります。
▼気にしなくていい理由
- まずは“人柄・姿勢”が重要
- 「経験よりコミュニケーション力・協調性」が高く評価される
- 未経験歓迎の求人は増えている
③ 「職場の雰囲気が合わなかったらどうしよう…」
働き始める前から“人間関係”に不安を持つのは自然なことです。
▼人事としての本音
応募前でも、職場見学は遠慮せず申し出てOKです。
職場体験を受け入れているところであれば、ぜひ体験してみてください。
こればっかりは完全に不安を解消することは難しいので、できる限り“生の”情報を得るようにしましょう。
口コミサイトや間接的な人づての情報はあまり気にしないことも大切です。

どうしても不安だという方は、紹介予定派遣を検討してみても良いかもしれません。
▼気にしなくていい理由
- 見学できる施設は非常に多い
- 現場スタッフと話すことで少しでも不安を解消する
- 見学して「合わなかったから応募しない」ももちろんOK
④ 「希望休や勤務時間…本当に相談していい?」
「わがままだと思われないかな…」と心配される方は本当に多いです。
▼人事としての本音
働き方の相談は、応募前でも大歓迎です!
むしろ、最初に相談してくれたほうが助かるくらいです。
▼気にしなくていい理由
- 入職後に「実は…」は現場にとっても迷惑
- 応募前に相談してもらった方が病院・施設も安心
- 家庭との両立に取り組んでいる病院・施設は多い
⑤ 「人手不足って聞くけど、応募するのが不安…落ちたらどうしよう?」
「どこも人手不足って聞くけど、もし不採用だったら…」
こういった不安を感じるのは、実はよくある話です。
▼人事としての本音
“不採用=あなたの実力不足・人格否定”ではありません。
シンプルに「タイミングや配置の都合」であることがほとんどです。
▼気にしなくていい理由
- 配置基準や人員バランスがあり、採用枠が少ないケースもある
- 希望条件が合わなかっただけ、ということも多い
- 今回は不採用だったけど、また来てほしいと思っていることもある
つまり、不採用は「ご縁の問題」。
あなたを否定するものではありません。

「不採用にしたけど人柄は良かったし、違う施設形態だったら合いそうだなぁ」と思うことはよくあります。
応募前の不安は「一度相談」すると一気に軽くなる
看護師や介護職転職における応募前の不安は、ほぼすべて“事前の相談”で解決できます。
たとえば…
- ブランクが心配 → 教育内容を確認
- 雰囲気が不安 → 見学・体験で確認
- シフトの相談 → 応募前に調整
- 落ちるのが不安 → 他の候補先も同時に検討
「こんなこと聞いていいのかな…」と思う内容ほど、むしろ聞くべきポイントです。
まとめ
医療・福祉の現場は、人がいてこそ成り立つ仕事です。
だからこそ、求職者の気持ちや不安を理解してくれる施設はたくさんあります。
応募をためらう理由があるのは当然。
でも、一つひとつ丁寧に確認すれば、必ずあなたに合う職場が見つかります。
もし迷っているなら、まずは一歩だけ情報収集から始めてみてください。
「安心して働ける場所」をじっくり探していきましょう。


