人事のホンネ|医療・福祉職が“入職後すぐに悩みやすいこと”5選とその対処法

看護師や介護職の入職後の悩み5選 人事のホンネ
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はじめに

入職して1〜3ヶ月は、看護師や介護職のみなさんにとってもっとも不安が出やすい時期です。
私も長年人事として、入職者フォローや定着支援に関わってきましたが、「慣れるまでの不安」はどの職種でも必ず出てきます。

そして、この不安の多くは「職場が合わない」わけではなく、
“まだ慣れていないだけ” であることが非常に多いのです。

この記事では、人事としてよく耳にする “入職後すぐの悩み”5選 と、無理せず乗り越えるためのポイントをまとめました。
これから新しい環境で働く方に、少しでも安心材料になれば嬉しいです。

(転職後のギャップについては「医療・介護職が転職後に感じやすい“ギャップ”と上手な乗り越え方」でも詳しく解説しています)


悩み①|人間関係に慣れない・距離感が分からない

よくある声

  • まだ職場の雰囲気になじめない
  • 先輩が忙しそうで声をかけにくい
  • すでに出来上がった輪の中に入りづらい

入職直後は、相手の性格や話し方の癖が分からず、どう距離を詰めたらいいか悩む方がとても多いです。
これは、決して“あなたのコミュ力が低い”わけではありません。

人事視点:これは「普通の状態」です

医療・介護現場は、毎日バタつくタイミングがあり、どうしても新しい方へのフォローが薄くなることがあります。
ただ、人間関係に深刻な問題があるケースはむしろ少数。

対処法:最初の2週間で意識したい “3つの型”

1. 挨拶は一段明るめに・早めに
2. 報告は短く・結論から言う
3. 質問は「AとB、どちらが良いですか?」型にする

→ 忙しい先輩でも答えやすく、印象も良い聞き方です。

どうしても合わないと感じた場合は、上司や教育担当に早めに共有をしましょう


悩み②|業務の流れ・やり方の違いに戸惑う

よくある声

  • 前職とマニュアルがまったく違う
  • 暗黙のルールが多い
  • 動線を覚えるだけで精一杯

医療・介護業界は事業所によってやり方が大きく違うことも多く、戸惑うのは当然です。

人事視点:覚えるまで2〜3ヶ月は普通

OJTは「人によって教え方が違う」ことがあり、最初は混乱しやすいです。
これはあなたの能力の問題ではありません。

対処法:質問は“忙しい相手でも答えやすい形”で

  • 「今の手順をもう一度見てもらってもいいですか?」
  • 「次は私がやるので、間違っていたら指摘してください」
  • 「今日覚えるべき最優先のことを教えてください」

この3つの聞き方は、現場スタッフにも負担をかけにくいのでオススメです。

業務のパターンをメモにまとめておくと、理解が一気に早まります。


悩み③|職場の雰囲気が“思っていたのと違う”

よくある声

  • もっと穏やかな職場だと思っていた
  • 忙しすぎて質問する余裕がない
  • チームワークが思ったよりドライ

これは看護師や介護職の“あるある”です。
見学時は落ち着いていても、繁忙期になると雰囲気がまったく違うこともあります。

人事視点:求人票や見学は“外向けの姿”

現場の雰囲気は、季節・稼働率・入退職のタイミングで変わりやすいもの。
入職初期の印象は「一時的な状態」である可能性も十分あります。

対処法:まず“今の状態”を確認する

  • 「今は特に忙しい時期ですか?」
  • 「最近スタッフの入れ替わりはありましたか?」

こうした質問を上司にやさしく聞くと、背景が見えることがあります。

まだ慣れていないからこそ、より“思っていたのと違う”と感じやすい状況です。

ちなみに、逆の慣れパターンもあって、入職したときは
「以前はすごく大変なところにいたので、すごく働きやすいです。」
といっていた方も、数年後には
「忙しくて大変です。」という方は結構います。
(もっと忙しい施設を経験しているので退職はしません。)


悩み④|夜勤・シフトの負担が予想より大きい

よくある声

  • 夜勤回数が想定より多い
  • 休憩が取りづらい
  • 生活リズムが安定しない

人事視点:必ず面接時に質問しておきましょう

夜勤回数は、どうしても職員が減ったタイミングで増えてしまいます。
看護師や介護職員は入院患者さんや入居者さんと同じフロアで休憩を取っているところもあるでしょう。

こういった問題は、面接時に質問することによってクリアできます。

「夜勤は月何回くらいですか?」
「人が少ないときは何回くらいありえますか?」

「休憩はどこで取りますか?」

対処法:無理のない調整をしながら慣らしていく

  • 夜勤入り前日の疲労を残さない
  • 休憩のタイミングは先輩に事前に共有しておく
  • シフト相談は「1ヶ月慣れてから」がベター

どうしても負担が強い場合は、早めに上司へ相談しましょう。


悩み⑤|教育担当者との相性・フォロー不足

よくある声

  • 担当者が忙しくてほぼ放置状態
  • 教え方が厳しくて萎縮してしまう
  • 人によって言うことが違う

看護師や介護職は、教育担当者自身が“教える教育”を十分に受けていないケースも多く、どうしてもバラつきが出ます。

人事視点:担当変更で解決することは多い

人間同士の相性の問題は、決して珍しくありません。
遠慮しすぎず、上司へ状況を相談してください。

対処法:角が立たない「相談の伝え方」

  • 「○○さんの教え方は分かりやすいのですが、私の理解が追いつかず…」
  • 「別の方の視点でも学んでみたいです」

教育担当者を否定せずに調整をお願いしましょう。
上司としても教育担当者を育てなければいけないので、まず指導を行ってくれるでしょう。

教育担当者をただ否定してしまうと、上司の印象はよくないので気を付けてください。


それでも不安が続く時 ― 転職を考える前に見直したいこと

どんな職場であっても、入職1〜3ヶ月は「慣れ」の問題が大半です。
しかし、以下のような場合は、早めに見直しが必要です。

当てはまるかチェック

  • 明らかなハラスメントがある
  • 勤務条件が採用時と大きく違う
  • 業務負担が過度で体調を崩している
  • 相談できる人が誰もいない

こうしたケースは我慢し続ける必要はありません。

転職を検討する際は、
「何が合わなかったのか」 を言語化しておくと、次の職場選びで失敗しにくくなります。

(関連:#24「後悔しないための情報の集め方」)


まとめ

入職直後の不安は当たり前。焦らず一歩ずつ慣れていけば大丈夫。

医療・介護の現場では、覚えることも多く、周りも忙しいため、最初の不安が大きくなりやすいものです。
でも、多くの方が2〜3ヶ月でぐっと働きやすくなると話しています。

もし今、不安や迷いがあっても、
悩んでいるのは自分だけではない」と知っていただけたら嬉しいです。

そして、どうしても辛いときは、遠慮せず相談してください。
あなたの働き方が少しでも良くなるよう、人事として心から応援しています。


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