医療・介護職の転職|“給与アップ”を狙うときにやってはいけないこと

看護師や介護職の転職で給与アップを狙うときにやってはいけないこと 転職ノウハウ
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はじめに

看護師などの医療職や介護職の転職で、「給与を上げたい」と考えて転職する人は多いと思います。
ただ、人事として多くの採用面接を行ってきた経験から言うと――

“給与アップだけ”を軸に動くと、後悔につながるケースが非常に多いのも事実です。

本記事では、医療・介護職が年収アップを狙うときに陥りやすい落とし穴や、人事が実際に見ているポイント、そして上手に年収を上げるための方法を“ホンネ”でまとめます。


給与アップを目指す人がやってしまいがちな“3つのNG行動”

NG① 給与額だけで応募先を決める

給与が高い職場には、必ず“理由”があります。

よくある理由
  • 夜勤が多い
  • 固定残業が多め
  • 退職者が続いて人手不足
  • 人数ギリギリでまわしているので業務量が多い

医療・介護業界は値段(診療報酬・介護報酬)が決まっています。
つまり、病床稼働率や空床が著しく高かったり低かったりしなければ、収入はほとんど変わりません。
そのため、体制の差が大きく、給与額の高さ=働きやすい職場とは限りません
求人票だけでは本当の背景は見えないため、給与だけで飛びつくのはリスクが高いです。


NG② 初期段階から「年収いくら上がりますか?」と聞く

これは、人事の目線では「危険シグナル」です。

人事が不安に感じる理由
  • 給与への執着が強く、目先の給与しか考えていないように見える
  • 働く姿勢より“取れるものが大事”という印象
  • 長期的な定着が見えない

職歴が多いほど、スキルアップで給与を上げる努力をしない印象を持ってしまいます。


NG③ 給与交渉を“主張”として行う

給与交渉が悪いことであるとは言いません。
しかし、言い方ひとつで印象は大きく変わります。

言い方のNG例
  • 「前職より◯円以上高くほしいです(強め)」
  • 「これだけ経験あるんだから上げてほしいです」
  • 「同じ職種の相場はもっと高いので」

しっかりした病院・施設であればあるほど、等級制度や処遇改善加算などの規定があり、“個別交渉できる範囲が狭い” のが現場のリアルです。

一般職であれば、交渉の余地がないところも多いでしょう。


給与アップだけで決めると後悔しやすい理由

理由① 働き方とのバランスが崩れやすい

年収アップの裏には、たいてい働き方の負担がセットです。

  • 夜勤手当で年収が上がる → 夜勤回数が多くなる
  • 業務量が多い → 人手不足の埋め合わせ
  • シフトがタイト → 人員の余裕がない

結果として、
「年収は上がったけど、体力がもたない…」
というケースはよくあります。


理由② 給与の高さは“離職率の高さ”とリンクすることがある

医療・介護の現場は、職場の雰囲気や人間関係の影響が大きい業界です。

給与を高くしないと人が集まらない職場は、

  • 指導が厳しい
  • 役割が多い
  • 余裕がない

といった背景がある場合も珍しくありません。


理由③ 昇給ルールを理解せず入職してしまう

初年度の給与は高くても、2年目以降の昇給額が低いケースがあります。

  • 等級制度が固定
  • 昇給が年に数百円レベル
  • キャリアパスが不透明

長期的に見れば、
「初年度だけ年収が高い職場」より「昇給幅が安定している職場」
のほうが結果的に稼げることも多いです。


人事が「この人は金額だけで動くな」と感じる瞬間

面接で、こういったシグナルがあると採用側が慎重になります。

よくある危険パターン

  • 給与・手当の質問ばかり
  • 前職より◯万円以上を条件にしている
  • 仕事内容や環境への興味が薄い
  • 職場見学より待遇優先

採用側のホンネとしては、
「短期離職しそう」「協調性が不安」
と判断せざるを得ません。

医療・介護現場はチームワークが必須。
待遇だけを軸に動く人は、職場にフィットしにくいことが多いのです。


“給与交渉は可能か?”――現場でのリアル

看護師などの医療職や介護職の給与は、個別交渉の幅が狭い

理由としては、

  • 等級制度など給与テーブルがある
  • ベースアップ加算や処遇改善は支給ルールがあるのが普通
  • 勤続年数や役職で昇給が決まる構造

そのため、交渉すれば年収で数十万円上がるということはほとんどありません。

採用される業務が一人部署だったりすれば多少交渉できる余地はあるかもしれませんが、もし数十万円上がった場合は給与制度がないと考えられます。
ラッキーかもしれませんが、入職後に不公平さを感じることが出てくるでしょう。

職員数が少ないクリニックや小規模な介護事業所では、交渉できることもあるかもしれません。


年収を上げたい人が選ぶべき職場の特徴

年収アップしたい人は、以下の特徴がある職場を選ぶと成功しやすいです。

特徴① 夜勤回数の調整が可能

夜勤手当は、年収アップで最も大きな要素。
回数を希望に応じて増減できる職場は働きやすさも維持しやすいです。

体力も有り余ってできる限り収入を増やしたい人におすすめです。

特徴② 定着率が高い

定着率の良さは、働きやすさの証拠。
働きやすい職場で長く勤務することで、キャリアアップも期待できます。

特徴③ キャリアパス・等級制度が公開されている

給与がどう上がるのか。

  • 昇給額
  • 等級の要件
  • 役職の基準

これらが公開されている職場は、長く働くほど年収が伸びる傾向があります。

特徴④ 教育・研修制度が強い

業務に関係する資格を取得したり、スキルが上がれば市場価値が上がります。
結果として、将来の年収アップにもつながります。


給与アップを狙う人におすすめの進め方

ステップ1:働き方の優先順位を決める

・夜勤の可否
・残業の許容範囲
・職場規模 など

ステップ2:求人票で確認すべきポイントを押さえる

・夜勤回数
・昇給額
・定着率
・加算の分配方法

ステップ3:面接では“給与より貢献”を伝える

・どんな経験があるか
・職場でどう役に立てるか

ステップ4:入職後は評価につながる行動を積み重ねる

・委員会参加
・資格取得
・業務改善への協力
長期的に年収が上がりやすい


まとめ

看護師などの医療職・介護職の転職で年収アップを目指すことは、決して悪いことではありません。
ただし、給与だけを軸にすると、後悔につながりやすいのも事実です。

大切なのは、
「働きやすさ」+「長期的に年収が伸びる職場」
を見極めながら動くこと。

もし、『短期でもいいからとりあえず収入を上げたい』のであればこちらの記事も参考にしてみてください。


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