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はじめに
介護のお仕事は、未経験からでも転職しやすい業種です。
資格を取得して経験を積み上げれば、着実にスキルも待遇も上がっていきます。
この記事では、以下の4つの資格を人事の視点でわかりやすく解説します。
- 認知症介護基礎研修(介護職のスタートライン)
- 介護職員初任者研修(入門)
- 介護福祉士実務者研修(中級/必須ステップ)
- 介護福祉士(国家資格)
さらに、介護職が“その先”に目指せるキャリアアップ資格も紹介します。
介護職の資格ステップ(全体像)
介護職は資格を取得することで給与が上がっていきやすい仕組みです。
国から交付され、給与として支給される処遇改善加算についても、介護福祉士が高く評価されやすい制度になっています。
| ステップ | 資格名 | 必要性 | 重要度 | 給与UP効果 |
|---|---|---|---|---|
| ①必須 | 認知症介護基礎研修 | 介護事業所で働く最低限 | ★★★ | △ |
| ②入門 | 初任者研修 | ★☆☆ | ○ | |
| ③中級 | 実務者研修 | 介護福祉士受験には必須 | ★★☆ | ○ |
| ④目標 | 介護福祉士 | 役職につくためにはベター | ★★★ | ◎ |
これらの資格は、順番に取得していかなくても大丈夫です。
上位資格を持っていれば、下位資格を取得する必要はありません。
例えば、いきなり介護福祉士を取得することはできませんが、未経験からでも実務者研修は取得することができます。
実務者研修を取得すれば、認知症介護基礎研修と初任者研修を取得する必要はなくなります。
認知症介護基礎研修|介護職として働くための“最低限の必須資格”
どんな資格?
以前は無資格でも介護職として勤務することができましたが、2024年4月から認知症介護基礎研修の取得が完全義務化となりました。
無資格で入職した場合、1年以内に必ず受講しなければいけません。
取得方法
各自治体が指定した実施団体によって異なるため、詳しくは受講する自治体のホームページなどで確認してください。
- 主催:各自治体または各自治体が指定した実施団体
- 形式:原則オンライン or 集合型研修(自治体により異なる)
- 期間:1日(オンラインの場合、約150分の動画視聴)
- 費用:3,000〜5,000円程度
なお、この研修は事業所に所属している方が対象のため、事業所に所属していない方が個人で申し込むことはできません。
人事のホンネ
この資格を持っていないと「介護職員」としての配置基準に入りません。
派遣や転職エージェントでも紹介不可になるケースがあります。
そのため、少なくとも必ず取得しなければならない資格といえます。
(病院の看護助手は持っていなくても問題ありません。)
ただし、とにかく早く就職したいということでもなければ、この後紹介する「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」の取得を最初から目指しましょう。
介護職員初任者研修|介護職の“入門資格”
どんな資格?
「介護職員初任者研修」とは、介護の仕事をするうえで、必要となる知識や技術を身に付けるための研修です。なお、介護職員初任者研修修了者は、介護福祉士実務者研修を受ける際に、一部科目が免除となります。(厚生労働省より)
- 主催:都道府県が指定した指定事業者
- 形式:「通信+通学」 or 「通学」
- 期間:1~4ヶ月程度(130時間のカリキュラム受講+修了試験)
- 費用:4〜8万円程度(スクールにより異なる)
取得方法
通信+通学の受講であれば無理なく資格を取得することができます。

全カリキュラムが終了後、受講したスクールで修了試験が行われます。
受講した内容の確認レベルなので、カリキュラムを修了した人のほぼ全員が合格できます。
- 通信中心で、スクーリングが土日開講や夜間開講のある学校がおすすめ
- 振替制度があるスクールは、シフト勤務でも通いやすい
ちなみに、ハローワークの職業訓練では無料で受講することができます。
メリット・デメリットがあるので、以下のようなことが問題なければ手当や給付金をもらいながら受講できるハローワークが最も費用がかかりません。
- 基本的に働きながら受講ができない
⇒ハローワークで受講するためには、「公共職業安定所に求職申し込みを行っている方」「公共職業安定所長の受講指示又は受講推薦を受けることができる方」などの要件と、受講するための選考試験があります。 - 取得まで3ヶ月程度かかる
⇒ハローワークの講座は平日昼間(9:00~16:00など)に受講することになります。
民間スクールのように、最短1ヶ月、土日コースや夜間コースといったライフスタイルに合わせた受講方法はなく、振替受講も難しい場合があります。
また、開講時期も決まっているので、受講したいタイミングで受講できません。 - テキスト代は自己負担
⇒受講料は無料ですが、テキスト代や保険料は自己負担になります。
人事のホンネ
初任者研修は介護職における入門資格となります。
持っていると未経験でも採用されやすくなるでしょう。
ただし、将来「介護福祉士」を目指していて、何回も学校に申し込むのが面倒だったり、一気に目指せる資格を取得しておきたい方は次の「介護福祉士実務者研修」をおすすめします。
介護福祉士実務者研修|介護福祉士を目指す人の“必須ステップ”
どんな資格?
「介護福祉士実務者研修」とは、介護職員初任者研修に比べて、より実践的な知識・技術を学ぶ研修です。なお、介護福祉士実務者研修修了+実務経験3年で、介護福祉士国家資格の受験資格が得られます。(厚生労働省より)
介護福祉士の受験資格を得るために必須の資格です。
介護福祉士を受験するためには、
「実務者研修修了」+「実務経験3年以上」が必要です。
- 主催:都道府県が指定する介護福祉士実務者養成施設事業者
- 形式:「通信+通学」 or 「通学」
- 期間:6ヶ月程度(450時間以上のカリキュラム受講+修了試験)
- 費用:10〜20万円程度(スクールにより異なる)
取得方法
実務者研修は働きながら取得する人が多い資格です。

初任者研修と同様に、ハローワークの職業訓練でも受講することができますが、通学6ヶ月は長期間に及ぶため、働きながら民間のスクールに通う方が多いです。
なお、「介護職員初任者研修」「ホームヘルパー1,2級」「介護職員基礎研修」などの資格を持っていれば、その資格に応じて受講時間の免除と受講料が安くなります。
また、「教育訓練給付制度」を利用すれば、受講料の50~80%が受給できます。(事前に手続きが必要)
気になる方は各スクールまたは厚生労働省のホームページでご確認ください。
人事のホンネ
正直なところ、初任者研修より実務者研修を修了している方を優先して採用するということはありません。
基本的には人柄を優先をするからです。
とはいえ、介護福祉士を目指すには実務者研修修了が必須ですし、介護福祉士へ最短で進みたい人は、早めに実務者研修を取っておくのが得策です。
私の法人で採用した無資格の方は、入職後、最初から実務者研修を受講し、介護福祉士まで取得する場合が多いです。
介護福祉士|国家資格。待遇・安定性が大きく変わる
どんな資格?
- 介護分野で唯一の国家資格
- 現場でリーダーとしての役割を求められる
- これまでの資格より給与が上がる
- 転職市場で最も評価される
受験するには
- 実務経験ルート(実務者研修+実務経験3年以上)
- 養成施設ルート
- 福祉系高校ルート
などがありますが、社会人は実務経験ルートが現実的です。
合格率
- 近年70〜80%台で推移
⇒ しっかり学習すれば十分合格可能。
取得方法
独学で勉強する方も多いですが、どうしても不安なときは、民間スクールなどの介護福祉士試験対策講座を受講するのも一つの手です。
- 独学の方は過去問演習が最重要
- 不安なときは通信講座+模試を活用
人事のホンネ
介護福祉士を取ると
- 基本給UP+資格手当がつくが多い
- 処遇改善加算でも評価されやすい
- リーダー業務、相談員業務などさらにステップアップできる
「介護で長く働きたい人は、ここを目指す」資格です。
施設によっては、サービス提供体制強化加算などの都合上、介護福祉士を優先して採用するところもあります。
さらに目指せる資格|キャリアを広げる資格
さらにキャリアアップしたい場合は以下も選択肢です。
認知症介護実践者研修・実践リーダー研修
- 認知症分野の専門性が高い
- グループホームや特別養護老人ホームで重宝される
認定介護福祉士
- 介護福祉士の上位資格
- チームリーダー職に有利
社会福祉士(ソーシャルワーカー)
- 医療・福祉の相談援助職
- 病院・施設の相談員として働ける
介護支援専門員(ケアマネジャー)
- ケアプラン作成
- 「現場から相談職」へのステップアップに最適
働きながら資格を取るために
ここまで資格の取得方法について説明してきましたが、
資格の取得はスクール選びによって左右されます。
以下のポイントを押さえましょう。
スクール比較のポイント
- 金額
- スクーリングが土日開講、夜間開講など幅広く対応しているか
- 振替が柔軟か
- 実技指導が丁寧か
さらに、全国展開している会社であれば、研修のノウハウが充実しています。
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まとめ
介護のお仕事は資格を取得することでキャリアも待遇も確実に上がります。
- 介護事業所で働くには認知症介護基礎研修が必須化
- 働きながら取得するなら、通信中心のスクールが最適
- 資格を取るほど選べる職場が増え、給与も安定
- 将来はケアマネ・相談員・管理職などへ進む道も
あなたのペースで、じっくりキャリアを積み上げていきましょう。


