はじめに
転職活動は内定が決まった時点で「ゴール」と思いがちですが、実際にはそこからが新しいスタートです。
入職してみると「思っていたのと違う…」というギャップに戸惑う方も少なくありません。
特に医療・介護職は、人間関係・業務量・夜勤体制など、働きやすさに直結する要素が多く、ギャップを感じやすい職種です。
本記事では、よくあるギャップのパターンと、その乗り越え方を人事の視点から解説します。
医療・介護職が転職後に感じやすい“ギャップ”とは
仕事内容の違い
- 想定より業務量が多い
- 患者・利用者層が偏っていてスキルが限定される
- 「やりたい分野」と違う業務を任される
勤務体制の違い
- 求人票では「残業ほぼなし」とあったのに実際は毎日残業
- 夜勤回数が想定より多い、三交代制が合わない
- シフトの融通が効きにくい
人間関係
- ぎくしゃくしている
- 上下関係が厳しく意見が言いづらい
- 新人への歓迎ムードが薄い
教育・サポート不足
- OJTや研修が形だけで、実質的には放置
- 質問しにくい雰囲気
- 相談できる上司やメンターがいない
👉 これらは求人票や面接では見えにくい部分であり、誰にでも起こりうるギャップです。
転職前にできる予防策
面接で自然に聞ける質問例
面接のときに次のような質問をすることで、ある程度予防することができます。
- 「どういった患者・利用者様がいますか?」
- 「新人へのフォロー体制はどうなっていますか?」
- 「夜勤体制は職員何名ですか?」
- 「どれくらい希望の休みは取れますか?」
- 「残業はどんなときに発生することが多いですか?」

「聞きづらくて質問できない」という方もいるかもしれませんが、ご質問いただいた方が意欲を感じますし、お互いのギャップを埋めることにもなりますので人事担当者としても安心しますよ。
職場見学・事前訪問
- 実際の雰囲気を肌で感じられる
- スタッフ同士の会話や表情を見ると人間関係がわかる
ネットや口コミの活用
- 口コミサイト・SNSで情報を得る
- ただし、偏った意見に影響されすぎないよう注意
👉 事前に「情報の取り方」を工夫するだけで、多くのギャップは防げます。
転職後にギャップを感じたときの対処法
まずは「3ヶ月は慣れる期間」と割り切る
- 新しい職場はどこでも最初は戸惑いがある
- すぐに結論を出さず、様子を見ることも大切
困ったことは早めに相談
- 直属の先輩や上司に「こういう点で不安があります」と伝える
- 言いにくいときは業務日誌やメモを活用して整理する
相談相手がいないときの工夫
- 自分で調べて補う
- 信頼できる外部の仲間(前職の同期、同じ資格仲間)に話を聞く

特に中途採用で、すべてを職場の人に教えてもらう姿勢の人は新しい職場に慣れるのに時間がかかります。
私がこれまで見てきた中では、能力やスキル関係なく、自ら率先して学ぶ人は早く適応していく印象があります。
無理をしすぎない判断も必要
- 心身に負担が大きい場合は「この職場は合わない」と決める勇気も大事
- その経験は次の転職に必ず活きる
ギャップを乗り越えるための考え方
- どんな人にとっても完璧である職場は存在しない
- 大切なのは“自分にとって許容できる範囲”を知ること
- ギャップを経験することで、キャリア観や働き方の優先順位が明確になる
- “今回の学びを次に活かす”という発想が、キャリアを強くする

友達やパートナーでも、すべてにおいて完璧な人はいないと思います。
「あわないから辞める」ではキャリアアップにつながりません。
まとめ
転職後にギャップを感じたり不安になるのは、多くの人が経験する普通のことです。
転職前のリサーチで防げる部分もありますが、完全にゼロにはできません。
入職後に違和感を覚えたら、まずは3ヶ月様子を見ながら、柔軟に対応することが大切です。
ただし、無理に我慢することはありません。
「ここが合わない」けど「ここは良かった」など、
次に活かす姿勢を持つことで確実に前進することができます。

